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長山 一隆 氏 – 足柄人〜あしがらびと〜 足柄地域で頑張る企業人を応援します!
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町を盛り上げるため商工会の制度を利用された方々をご紹介します。

原始的な手間から生まれる極上ビール。

 
 
開成町みなみ地区にGarapago Racingがオープンしたのは2018年の桜の季節。住宅街の一角にあり、2階のテラスからは富士山が望めます。
ハンドメイドビールのこの店を取り仕切るのは、醸造長の長山一隆さん。となり町から自転車通勤している長山さんは、朝早く6時頃には出勤し、店内にある大きなビールタンクを見守っているそうです。「電子制御しているところが多いなか、うちはいまだ原始的で、手作業でタンク内の調整をしてるんですよ。」
朝早くから一日中、大変な作業のはずなのに、苦労だということを微塵にも思わせない朗らかな口調で語ってくれました。この手間の積み重ねが、ガラスに夕日が映えるころ美味しいビールを作り出すのでしょう。

タイミングよく
座学と実習で学ぶチャンスが。

 
 
長山さんがビール醸造をはじめたのは、ほんの数年前。新松田のhonobono(ホノボーノ)でイタリアンシェフを務めていたところ、2店舗目出店の話が持ち上がり、開成でクラフトビール店ということが決まってから、その醸造担当として長山さんに白羽の矢が……。
「何度か断ったんですよ。ビール醸造の経験ゼロの自分が、いきなりクラフトビールの責任者だなんて、おこがましいかなって。」
それでも、honobonoのオーナーさんからの申し出を受けてからは、とにかく調べて行動に移したそうです。東京の店まで始発電車で通って修行したり、タイミングよく醸造学校で学べたり、評判の店を探しては偵察に行ってみたりと、オープンにこぎつけるまでの2年間は多忙を極めた毎日だったようです。

自然と芽生えた、料理人への夢。

現在は、南足柄でご両親との3人暮らし。小中高とサッカーを続け、高校生のころに料理人をめざすようになったという。「父親が和食の板前だったので、自然と料理人をめざしたと思うんです。」同じ道を歩もうとする息子に喜ぶかと思ったら、父親には意外にも反対されたという。半年ぐらいかけてご両親を説得し、料理の専門学校に進学。フランス料理を専攻し、フランス校でも学んだ。
卒業後は箱根の有名なオーベルジュに就職。すぐにキッチンには入れず、1年目はホール係だったが、研修ともいえるその職務を期待以上に修得し、1年を過ぎてもホール係を担当したそう。ホール係をこなしているうち、お酒の知識の乏しさを実感。お酒の知識を深めるため、知人の紹介で大阪のホテルへ移り、バーでの気遣いなども学んだという。その後、帰郷して父親が務める箱根のホテルへホール長として着任。

「わずかな期間でしたが、親孝行ができたかなと思っています。」

親子一緒の職場で、反対された過去も洗い流し、お互いの腕を認めあったのでしょう。

新米ブルワーは、探究心旺盛。

 
 
「誰もが楽しめる地域のコミュニティをめざしています」と長山さん。
ハンドメイドのビールのほか、地元中心の素材でていねいに仕込みをした料理も自慢のひとつ。数々の場で培った料理人としての腕前も、この店の魅力をつくりだしているようです。
お店のロゴのリクガメは長生きの象徴。リクガメのように店が長く栄え、大人だけでなくチビっこも来られるコミュニティの場として楽しく成長していくために、ブルワー長山さんの飽くなき探求は続きます。

長山 一隆 氏
Garapago Racing

長山 一隆 氏

Profile
店名Garapago Racing
所在地〒258-0029
神奈川県足柄上郡開成町みなみ1-3-4
TEL0465-44-4552
営業時間月〜金/15:00〜22:00 LO 土/11:30〜22:00LO ・ 日祝/11:30〜21:00 LO
休業日火曜日

原始的な手間から生まれる極上ビール。誰もが楽しめる地域のコミュニティをめざしています。ハンドメイドのビールのほか、地元中心の素材でていねいに仕込みをした料理も自慢







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