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酒井 優太 氏 – 足柄人〜あしがらびと〜 足柄地域で頑張る企業人を応援します!
people足柄人

町を盛り上げるため商工会の制度を利用された方々をご紹介します。

ひもすがら、
RiceWineを味わう

 
 
 RiceWineという名の会社がつくる「HINEMOS(ひねもす)」というブランドシリーズ。単語ひとつひとつは日本的ですが、いったいどんな商品なのかと思わせるネーミングです。
 RiceWineとはお米からつくった醸造酒、いわゆる日本酒のこと。「ひねもす」とは終日や一日中という意味の、古文にも登場する日本古来の言葉です。
 「シリーズのお酒には、すべて時刻の名前がついています。その時間帯にふさわしい、個性豊かなRiceWineをプロデュースしています」と、酒井優太さんは語り始めてくれました。

日本らしく、そして
海外にも進出できるものを探して

 
 
 酒井さんは1984年生まれの35歳。大学院を卒業後、株式会社リクルートに入社して、住宅事業やインターネット広告関連の部署を経て、イギリス法人の会社に出向。フィリピン駐在の経験もあり、グローバルに活躍されていたようですが、いずれは起業しようという思いがあり、33歳のときに実行に移します。
 「子供のためになり、そして日本のためにもなる。海外にも進出できるもの」というジャンルで具体的に商材を考えたそうです。しかし、テクノロジーや語学関連では新たに進出するのは厳しいと考え、日本の伝統産業に着目。そんな頃、運命ともいえることがありました。

「酒」という字に導かれる

 
 
 酒井さん自身は宮崎県生まれですが、縁あって奥様の出身地である足柄地域に居を構えることに。苗字も奥様の姓である「酒井」になりました。
 「あらためて、このあたりのことを調べてみると酒が匂うと書く酒匂川沿いには4軒もの酒蔵があります。そして、苗字も酒に井戸と書く酒井になった。これは運命だと思って、いっきに日本酒に興味をもちました。」
 日本酒をあまり飲んだことがなかったそうですが、意識して口にしてみると味の多様性を感じ、日本酒のベンチャー企業設立に邁進していくことになります。
 日本酒を造ろうと思っても、そう簡単にはいかないもの。しかし、酒井さんの行動力と熱意が実現へと導きます。まずは小田原商工会議所へ出向いて、創業に関する支援の情報をキャッチ。足柄上商工会で創業融資をとりつけ、大井町の老舗酒蔵である井上酒造を紹介してもらうことにこぎつけます。

老舗の酒蔵で一から学びながら
酒造り始動

 
 
 井上酒造は寛政元年(1789年)創業の老舗ですが、酒蔵でのクラシックライブなど新しいことに積極的にチャレンジする酒蔵。この出会いにより、2018年秋、酒井さん自ら参加しての酒造りが始まりました。
 「始発電車に乗って、半年ぐらい通い詰めました。自分自身で酒造りの苦労を体験しないと、売るときに説得力がなくなりますし……」と酒井さん。その甲斐があってか、2019年3月の2種類のHINEMOSシリーズの発売後、着々と販路を広げています。
 まずリリースされたのは、「SHICHIJI」と「REIJI」。午後7時ぐらいに夜の始まりを告げるようなスパークリング日本酒と、午後0時ごろに深夜の始まりを告げるような赤色のお酒です。その後、反響の余韻に浸る間もなく、5月に「KUJI」と「NIJI」、6月に「HACHIJI」と「JUJI」をリリース。最終的には、午後6時から午前5時までの12銘柄がそろう予定。まずは「時間に寄り添う日本酒」が確立します。
 酒井さんの自信あふれる笑顔からは、それがゴールではないことが感じとれました。

酒井 優太 氏
RiceWine

酒井 優太 氏

Profile
店名RiceWine
所在地〒250-0011 神奈川県小田原市栄町3-12-8
TEL080-4361-1913
ホームページhttps://hinemos.tokyo/

リリースされている、「SHICHIJI」と「REIJI」。午後7時ぐらいに夜の始まりを告げるようなスパークリング日本酒と、午後0時ごろに深夜の始まりを告げるような赤色のお酒です。その後、「KUJI」と「NIJI」、6月に「HACHIJI」と「JUJI」をリリース。最終的には、午後6時から午前5時までの12銘柄がそろう予定との事。まずは「時間に寄り添う日本酒」が確立します。