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笠原 直人 氏 – 足柄人〜あしがらびと〜 足柄地域で頑張る企業人を応援します!
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町を盛り上げるため商工会の制度を利用された方々をご紹介します。

若い頃の夢は酪農家

 大井町で30年以上、地元密着の電気屋さんを営む清凌電設の笠原直人さんを訪ねました。
 現在、二代目社長として忙しい毎日を過ごす直人さんですが、なんと若い頃は酪農家をめざしていたとか。高校卒業後は、茨城にある専門学校で寮生活を送りながら学んだそうです。半年で退学してしまいましたが、恩師である高校の先生に叱咤激励を受けながら人生を模索し、北海道での住み込み生活も経験。1年間そこで楽しく暮らし、たくさんの人と出会い、今の自分の原型を作ってくれたと思うそうです。
 「高校の野球部の先生と、担任の先生は最高の恩師であると、今でも尊敬しております」と笠原さん。少し照れながら、思い出話を語ってくれました。

困ったときに迅速対応する
「まちの電気屋さん」を継いで

 笠原さんがこの仕事に就いたのは、父への恩返しのためと言います。
 「父はリウマチの痛みに耐えながら毎日仕事をしていたので、今までの自由な人生を与えてくれた父と母に感謝し、これからは自分が力にならなければ」と、笠原さんは酪農家への道から方向転換し、父の会社に入社することを決めたそうです。
 これまでのエピソードは?との問いに、
 「父と一緒に仕事をしていた十数年のすべてだと思います。仕事に対する自分の動きや仕事への考え方、人との付き合い方、たくさんの事を教えてもらいました。電気工事士(職人)はどうしても優劣を決めがちで、自分も若い頃はそういう気持ちが強かったのですが、あくまで自称ですが自分と親父のチームは神奈川でも5本の指に入るチームだと本気で思っていました。自分にとって今も昔も父が最高のパートナーでした」と笑顔で語ってくれました。

少ない休日は
教会や買い物へ

 趣味は特にないという笠原さん。
 「やりたいことはあるのですが、余裕がありません。会社の持続や仕事の確保、着手している仕事を順調に進めること、重なった仕事の調整、材料の手配、見積もりや図面作製などあると、プライベートな時間は寝て起きて家族と少し話してくらいしかないです」
 生真面目な仕事人間の一面をみせてくれましたが、そうはいってもやはり日常にご褒美は必要で、お酒が好きですとの告白も。
 「お酒を飲むと嫌な事も忘れてとてもポジティブになれます。酔った時の考えをメモにして次の日に見ると、普段まったく思いつかない事が書かれていますが、実行する気にはなれません。お酒を飲むと解放され、ポジティブになれるのですが、次の日はその反動が大きくて、結構ネガティブになりがちです。お酒の量を減らさないと」と苦笑い。一瞬、父親の表情になりました。

「清凌」という名に恥じない
仕事をしていきたい

 「清凌とは、清い心をもって、厳しい現実を凌いでいこう」という意味だそう。コロナをはじめ、何が起こるかわからない社会情勢の中で、これほど力強い社名はないかもしれません。名付け親であった父親の仕事仲間とは離れることになりましたが、この社名の意味は嫌いではなかったので自分自身を律するためにも残したそうです。
 6年ほど前に経営体制を一新してゼロからのスタート。当初は月の売り上げが30万くらいの時もあり、非常に苦しい状態だったそうです。そんな中でいちばん嬉しかったのが息子さんの入社。
 「その苦しい状況を一緒に切り開いて今の自分達がいるので、とても幸せです。1年、1年と本当に成長を感じられるので、まだまだではありますが、一緒に仕事をしていてとても楽しいです。ほとんど話をしてくれませんし、口も悪いし、返事もしない時もあるし、言い訳や嘘をつくことも多々ありますが、文句を言いながらも決して休まず一緒に働いてくれ、ハードなスケジュールも一緒にいつもこなしてくれます。息子も会社もまだまだ成長できると感じています」
と、これからも清い仕事ぶりが続くことを期待させてくれました。

笠原 直人 氏
清凌電設

笠原 直人 氏

Profile
店名清凌電設
所在地〒258-0018  神奈川県足柄上郡大井町金手834−9
TEL0465-46-8256
メールアドレスn-kasahara@seiryo-densetsu.com
ホームページhttps://www.seiryo-densetsu.net/

困ったときに迅速対応する「まちの電気屋さん」「清凌とは、清い心をもって、厳しい現実を凌いでいこう」という意味だそうです。「清凌」という名に恥じない仕事をしていきたいという社長、これからも清い仕事ぶりが続くことを期待させてくれました。







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