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山本 秀哉 氏 – 足柄人〜あしがらびと〜 足柄地域で頑張る企業人を応援します!
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町を盛り上げるため商工会の制度を利用された方々をご紹介します。

「山本建具店3代目の山本です!」

 
 
 とある冬の午後、開成町と小田原市の境目にある山本建具店さんを訪問。ウィーン、ウィーンと工具の音が響く作業場の扉を開けると、山本建具店3代目当主の山本秀哉さんが作業中の手を止めてくれ、忙しいなか取材に応じていただけました。
山本建具店の始まりは、まだ昭和初期の約80年前、小田原の板橋で始めた建具業でした。広い作業場を求めて足柄上郡開成町に工房を移し、建具業並びにオーダー家具などを製作しているそうです。
「気心知れた長年のお客様と、建具や木製品を心に留めていただいているお客様、たくさんの方にお世話になっていますよ」と3代目秀哉さん。 
「建具職人というと、ちょっと頑固な職人気質というイメージですかね? しっかり丁寧な仕事をし、基本を崩せないところも、もちろんありますよ。しかし多くは依頼主様との会話からイメージを理解し、ご要望に反映できればと精進する毎日です。どうぞお気軽にご相談ください。」 
茶目っ気がありながら職人気質が垣間見えます。

実は万能職人でありながら
裏方で技を光らせる建具職人。

 
 
 建具屋さんという仕事、一般の人にはちょっとなじみがないかもしれません。実際、家を建てるときは工務店やハウスメーカーが窓口になり、建具職人さんと直接やりとりすることは少ないかも。
「表に出ることの少ない職人ですよね。でも実はいろんなことができるんですよ。」
 詳しくうかがってみると、襖や障子、欄間、ドアやガラス戸などはすぐに思いつくものでしたが、机や椅子、食器棚などのキッチン家具などもオリジナルでつくるときいて驚きました。また宮大工との付き合いもあり、寺社仏閣の仕事も多いそう。
「寺社仏閣の建具は細かい規格や慣習などがあって、いまは職人が少ないから」と、仕事が途切れることはないようです。

創業者である祖父の技術を受け継いで。

 
 
 やんちゃな少年だったそうですが、中学時代はバレーボール部で活躍。クラブ活動で演劇の世界の楽しさを知り、高校進学後には休部になっていた演劇部を復活させたそうです。印象的な役柄を尋ねると、「照明とかの裏方専門だったんですよ」。建築でも演劇でも裏方に徹しているみたいですが、しっかりと部長としてまとめ役もこなしていたそうです。
 高校卒業後は社会勉強にと、1年間サラリーマン生活を経験したのち退社。家業にはいってからは、創業者である祖父に弟子入り。イチから技術を教え込まれたそうです。「高校生ぐらいの頃から、自然と跡を継ぐことを考えていましたね。いまとなっては天職だと思ってます。」

おもしろくて、楽しい天職。

 
 
 仕事で苦労は感じないといいます。おもしろい、楽しい気持ちで日々仕事に向き合えるのは、やっぱり天職だから。北海道から九州まで、呼ばれれば飛んでいくそうです。
おもしろくて楽しいから疲れを感じにくくなっていたのでしょうか。猛暑にも負けずに仕事をこなし、体調をくずしてしまったとか。これからは楽しみながらもマイペースを心がけていくそうです。
「素材である材木を吟味し、そこから彫ったり、削ったり、切ったり……。建具職人がつくるものは造りがしっかりしているから長持ちしますよ。気軽に相談してください。」
 4代目はまだ未定だそうですが、建具という言葉ではひとくくりにできない職人技は、必ずや引き継がれることでしょう。

山本 秀哉 氏
山本建具店

山本 秀哉 氏

Profile
会社名山本建具店
所在地〒258-0021 神奈川県足柄上郡開成町吉田島3946-6
TEL0465-82-1448
ホームページhttp://www.yamamoto-tategu.com
メールyamamototategu@blue.plala.or.jp

山本建具店の始まりは、まだ昭和初期の約80年前、小田原の板橋で始めた建具業。広い作業場を求めて足柄上郡開成町に工房を移し、建具業並びにオーダー家具などを製作しています。表に出ることの少ない「建具職人」という家業。実はいろんなことができるそうです。